この度、ロッキン名古屋栄店が、ギブソンアコースティックを取り扱うディーラーにとって大変な名誉である、 「Gibson Acoustic Five Star Dealer」にギブソン社より正式に認定されました。 東海地区では初の認定となり、エリアを代表するトップディーラーとして、カタログ並みの店頭ラインナップ、 ギブソンアコースティックスペシャリストの在籍、多くのお客様に来店していただけるロケーション、 そして何よりギターに対するスピリット等の条件をすべてクリアすることで、今回の認定に至りました。

ロッキン名古屋栄店でのみ購入可能なオリジナルスペックのカスタムオーダーギターを含め、、 常時40~50本程度のギブソンアコースティックギターを展示し、お客様のご来店を心よりお待ちしております。

2012年3月、ロッキンスタッフが東海地区初となる「Five Star Dealer」として 認定を受けるために不可欠である、専任スタッフの研修制度、 「Gibson Acoustic University」での研修を受け、 「Certified Gibson Acoustic Specialist」としての課程を修了するために、 ギブソンアコースティックギターのすべてを製作する、アメリカはモンタナ州、 ボーズマンへ行ってまいりました。 そこは名古屋セントレアより乗り継いで26時間、アメリカ合衆国の北西部に位置しています。 広大な土地は合衆国の中でも陸地面積第4位という広さ、多くの山脈に囲まれた大自然の 中にギブソンモンタナ工場はあります。

GAU(Gibson Acoustic Univercity)にて研修を受ける。

モンタナディヴィジョンの全てを知る世界でただ1人のDerector of Sales & Marketing Support Salesを担当する、Robi Jones氏による、ギブソンアコースティックの歴史よりGAUのスタートです。

配られた資料の厚さにブランドの深い歴史と重圧を感じます。

年代における仕様の遍歴や各年代に誕生する主要モデル、現在も続くギブソンアコースティックの根本のレクチャー受けていきます。

時にヴィンテージギターを解剖し当時のスペックをプロファイリング。あくなき研究が現在の素晴らしいラインナップへと反映されていきます。

ニューモデルの説明もありました。写真は75周年記念J-200Mです。この後出てきます、完成品からオーダーした分が入荷予定です。

新しいシェリルクロウモデルはサザンジャンボスタイルで登場。Sheryl Crow Southern Jumbo SpecialEdition。

そしてもちろんこのモデル!「The Golden Age 1930s SJ-200」です。登場から75年、その圧倒的な存在感でアーティストたちを魅了し続けてきたKing of Flat Topが75本限定にて年内に発売予定となっております。

ケースもスペシャル!!オーストリッチ風ハードケース。

PLANT TOUR – Gibsonモンタナ工場見学。

工場内を案内してくれたのは、JasonJones氏。細かな質問にも丁寧に答えてくれ、真剣さの伝わる説明でした。

トップ材やバック材は完成後の外観を損なわぬよう、美しい木目にマッチングした材同士を接着。

マッチングされた材料は接着された後に厚み整えるためプレーナーにかけられていきます。

接着の際の接着剤や表面を整えて次の工程へ向かいます。

この段階でロゼッタの処理、サウンドホールの処理が行われます。

ネック材の削り出しです。マホガニーの1ピースネックです。

この時点ですでに杢目やカラーによってどのモデルのカラーにフィニッシュされるか決定しています。

ヘッドストックへロゴやインレイを埋め込む作業です。ギターの顔です。慎重に作業されます。

指板にインレイをはめ込む作業。サザンジャンボ用でしょうか?

完成が楽しみな凝ったインレイが施されるであろう指板です。どんなモデルに使用されるのでしょう。

スペシャルなモデル用の指板がありました。緻密なインレイです。

フレッティングです。事前にR加工されたフレットを専用工具にて打ち込んでいきます。

はっと見上げればでっかいハミングバードのバナーが。アメリカンサイズです。

続いてサイド材のまげ加工へ。暖められた専用の液体に浸され、やわらかくなった材料を加工します。

各モデルごとに専用の型があり、ばらつきの無い様、加工します。写真はL-00用ですね。

曲げ加工が完了した材料。美しくカーブしたカッタウェイ部分。

サイド材を貼り合わせるために各モデルごとに用意された治具。

ブロックやライニングもこの時点で加工。形を整えるために内側にもクランプを使用します。

トップ材の外周をレーザー加工で切抜きします。

より正確な加工を求めてレーザー加工を取り入れたとのこと。

トップ材の切り出しの次はブレイシングの取り付けへ。これもモデル別に型があり、エアで圧縮して貼り付けていきます。

トップ、バックともにブレイシングを取り付けたらいよいよサイド材との接着となります。

ボディの形がだいぶ出来上がってきました。次の作業を待ちます。

次はいよいよネックをジョイントです。伝統のダヴテイルジョイントです

がっちりはめ込んで隙間やゆるみがないか確認し

接着です。ネックジョイントにはhide glue(ニカワ)を使用。

サンディング加工されれば木工部分の作業は完了です。塗装工程へと進んでいきます。

木工セクションと塗装セクションの間に小さなブースがあり、彼女が一人、手作業にてピックガードを製作しています。

いよいよ塗装工程へと進みます。伝統的なサンバーストフィニッシュが施されたJ-45が流れています。

バインディング部分に乗った塗料をスクレイピングしていきます。1本1本手作業で行います。これが簡単そうに見えて非常に難しい熟練の技です。

クリアコートへ。極薄のラッカーをおよそ7回程度、吹き付けていきます。

クリアコートが終われば水研です。塗装面を均一に整えていきます。

水研後にバフがけをします。ボディトップ面のみを先に仕上げます。

ブリッジベースの取り付けを行います。トップ面のみを先に仕上げるのはまだ作業が残っているためです。

指板サイドもこの時に仕上げます。ここまで終わればサイド、バックも塗装面を仕上げます。

仕上げられたギターにピックガード、弦、ペグを取り付け、調整します。

ファイナルアッセンブリーが完了したギターは、最終検品へと向かいます。およそ60%程度のギターがもう一度各セクションにて再調整を受けるという厳しい基準をクリアした個体のみが、パッキングされ世界各地の販売店へと出荷されていきます。この厳しい基準こそが今日までのギブソンの歴史と伝統を支えてきたのでしょう。

HAND PICKING WOOD(木材を選定してギターをオーダー)

ストックされた材料の中から、希少材を選定し、カスタムオーダーをさせていただきました。おなじみのキルトメイプル~希少材のKOA、キルトマホガニー、フレイムマホガニー、ブビンガ等を用意していただきました。どのモデルにオーダーするか、、。想像を膨らませながら希少材の中からさらに厳選した材料をピッキングします。

今回選定した材料のご紹介です。どれも完成が非常に楽しみな素晴らしい希少材ばかりです。完成次第、順次入荷予定です。美しいキルトメイプルがありましたので定番のDoveを製作予定です。

美しいフレイムが入ったKOA。ハイグレードな杢目をゲットできました。ハミングバードを製作予定です。

こちらも負けじと美しいKOA。ハミングバードのKOAモデルを隣のKOAと2本製作予定です

かなりバランスの良いフレイムの入った大変希少なマホガニーです。J-45を製作予定です。

大玉のキルトマホガニーです。これだけのものはなかなかありません。J-45を製作予定です。

SPECIAL GUITAR SELECTION ギターの選定

スペシャルなギターが展示された別会場ではSPECIAL GUITAR SELECTIONと称して、 カスタムオーダー品やプロトタイプなどが約40本程度展示され、買付できる状態です。 どれも美しく素晴らしいギターばかりでした。希少材を使用したカスタムモデル、現行ラインナップに無い様な カスタムオーダー品までがずらりと並んだ、アコースティックファンにはたまらない、至福の瞬間です。 こちらの買い付け品も順次入荷予定となっております。

The J-200M Trophy 75th Anniversary Custom
J-45 Custom MisticRosewood
J-45 STANDARD V.O.S.
1940s LG-2 V.O.S.
SouthernJumbo TriBurst

Certified Gibson Acoustic Specialist~さらばモンタナ

GAUのすべての課程を修了した最終日、モンタナディヴィジョンのゼネラルマネージャーであるDennis O’brien氏より、卒業証書を頂きました。これにてGAUを無事卒業です!

楽しい時間は過ぎてしまい、帰国の日となりました。 さらばモンタナ!また会おう!


Gibson Acoustic UnivercityやPlantTourでの大変貴重な体験を生かし、より多くのギブソンギターを店頭にて体験していただけるように、ロッキンは在庫数&満足度共に東海地区1番のギブソンアコースティックディーラーをめざします!これからの展開に是非ご注目ください!